うつ病で休職を決意する時、かなりの勇気が必要でした。
僕の場合、人事の人、カウンセラーの人、妻に
「休職したほうがいい」
と言われ「わかりました。明日から会社休みます」って感じでした。

なんとなく、そう言われるだろうと思って覚悟をしていましたが
いざ、その状況になったら、なんか、休職するのが悔しくて悲しくて・・・
という感じでした。

とは言え、休職は悪いことだらけではありません。
僕の経験談も交えて

休職のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。

まず、先にも書きましたが、休職する決断をするのは、とっても勇気の必要な事です。
それは、僕もそうでした。

我慢すれば治るんじゃないか？
これを乗り切れば良くなるんじゃないか？

色々と考えると思いますし、僕も考えました。

ただ、結果的にダメだったので、休職を決断しました。

そもそも、どのタイミングで決断するのか？
と言うのも悩みどころですが、周りの人に、休職を勧められるぐらいの場合は
もう、誰が見ても、そんな感じなんだと思います。

・休職のメリット
まずは、いい事から書きましょう。
休職するメリットについてです。

体調が回復する
一番はこれです。
家でダラダラとするだけで、随分良くなります。

傷病手当金が貰える
いやらしい話、休んでいるのにお金が貰えるって話です。
給与の2/3とかですが、日々払っている健康保険から傷病手当金がでます。

あと、そもそも、僕の場合は、有給休暇が毎年消化しきれませんでした。
なので、有給もマックスで持っていました。40日です。

休職前は、まず有給消化をします。
40日なんで、2ヶ月は有給消化でした。
当たり前の話ですが、この期間なんて、会社行かないで、給与はフルで貰えます。

時間ができる
ヒマになります。
時間ができます。

特に課題もありません。

ちょっと体力が回復したら遊んでられます。

僕の場合、やり途中のゲームを、ひたすら家でやったりしました。
録画していた、連続ドラマも一気にみました。

子供の保育園へのお迎えも行きましたし、子供とも沢山遊びました。

不動産投資をしようと思い、不動産屋めぐりをしました。

どうですか？メリットだと思いませんか？

・休職のデメリット
さて、それではデメリットです。

近所の目が気になる
僕の場合、自宅が一軒家で、外から家の中の様子がなんとなくわかる作りになっています。
ですので、案外、家にいる時に気を使いました。

カーテンは閉めっぱなしですし、外に買い物に出ようとしても、日中は、見つからないように、ササっと出てました。

それでも見つかるので、その時は
「今日は自宅作業にしたんだよね」
とか言っていました。

人事評価が下がるかも？
これは、僕はまだわかりませんが、人事評価は下がるかもしれません。
特に役職とかにこだわっている人にとっては、これは気になる所ですよね・・・

僕の場合
「後何年かヒマつぶしのつもりでサラリーマンやって、早めに退職して、また独立してやるかなー。
その代わり、人を雇うのは大変だから、今度は1人で。」
ぐらいに考えていたので、あまり気にはならなかったです。

むしろ、復帰したあと、気を使われているのか、大した仕事がないので、むしろ自由な感じで、何年か後の早期退職、独立の事をじっくり計画しています。

希望する業務ができない可能性がある
会社にもよると思うのですが、負荷がかからないように、別の部署への異動をさせられる場合があります。
ただし、これは会社からの配慮です。

焦らずにチャンスを狙いましょう。

と、色々と考えてみましたが、確かに、短期的に考えると、休職明け直後は人事評価にも影響はあると思いますし、場合によっては、給料やボーナスの額への影響もあると思います。

休んでいたので、昇進にも影響する可能性は考えられます。

ただ、こんなものは短期的なものだと思います。

完全復帰して、成果が出れば、そんなもん帳消しです。

僕ではありませんが、僕の会社には、1年休職した後に、執行役員まで行った人がいます。

結局、うつ病のまま働き続けたら、パフォーマンスは落ちるだけです。
それであれば、休んでしまって体調を整え、いいパフォーマンスを出せるようになってから仕事をした方が評価は上がると思います。

なので、気にする必要はないと思います。

ちなみに、僕は復帰後は気にせず
「いやー。ちょっとうつ病で休んじゃいました。9ヶ月ほど」
と言っています。

実際に休職をしたと言う経験があるからこそ、人に話せることもあると思います。

会社の若い子の相談を受けたりもしました。

それは、これも1つ人生の経験になるんだなーと感じた瞬間でした。

うつ病大家